GE MINDS + MACHINES 2017におけるPLMの展望

※本記事は、2017年11月6日にAras Corporation Doug Macdonaldによって投稿された記事を和訳したものです。

GE Minds + Machinesは “Premier Industry Internet Event”と言われ、その名前は間違ってはいません。LNSリサーチ社のアナリストとして過去数年間本イベントに出席していた私は、GE Venturesのポートフォリオのもっとも最近のメンバーによるスポンサーとして今年は異なる視点を持っていました。

MINDS + MACHINES トレンドアップ

ショーの出席率は昨年より90%増加しており、これは、サンフランシスコの中心にあるモスコーネセンターに会場を移したのが正しかったことを表しています。(M + Mは、ここ数年、郊外で開催されていました)。私は、デジタル化と産業変革といった産業界の話題と、独立系ソフトウェア企業としてのGE Digitalの成長と台頭の両方に興味を持った出席者が増加しているのを目の当たりにしました。

このイベントのトーンは、これまでよりも曖昧なものでした。確かに、ジョン・フラナリーは新たなビジョンで新しいCEOとしての舵を取っていますが(我々はそのビジョンに耳を傾ける必要があります)、さらに重要なことは、話の焦点は技術の宣伝ではなく、価値の提供であり、GE Digitalが顧客とパートナー関係の重要性を認識しており、製品の良し悪しは顧客にもたらした価値であるとしたことです。

GEデジタルソリューションは中規模の「ハイプサイクル」

昨年が “Peak of Inflated Expectations(膨らんだ期待のピーク)”の年だとすれば、今年のMinds + Machinesは基本に戻ったと言えます。GEのソフトウェア開発、価値を生み出すアプリケーションの構築、顧客事例の紹介に焦点を当てた今年の議論は「Slope of Enlightenment(悟りのスロープ)」と私は位置付けます。例年の会話では、「企業全体を連携できたら、失敗を予測できたら、行動を規定できたら、スマートでコネクティッドな資産と話すことができたら?」と話していました。今年は、連携の成功事例や重要な機器の分析、その効果について多く聞くことができました。

 

 

 

 

 

 

Predixで業界用アプリケーションを構築するいうメッセージがGEから発信されていますが、顧客の間ではすんなりと受け入れられてはいません。Predixの使用例の多くは特定の問題に対するものであり、企業全体を対象とするものではありませんでした。

パートナーとの機能的なエコシステムが重要

GE Digitalは、ソフトウェアの販売と実装は自分たちだけで成し遂げられないと学んでいます。講演者であるビル・ルー(Bill Ruh)、ジョン・フラナリー(John Flannery)は、戦略の重要な一部としてパートナー企業の役割を強調しました。GE Digitalは、パートナーなしで成功することはできないと認識していますが、そのアプローチはまだ成熟過程です。

 

 

 

 

 

同社には、ないものを設計、構築、獲得し、市場で最高のものを作ってきた長い歴史があります。彼らがソフトウェア会社として成熟してきたなかには、いくつもの痛みが伴っています。ソフトウェアの世界は80%が社内の能力によるもので、残りの20%が特定の能力と業界向けアプリケーションを持つパートナーによるものです。競争と協力を融合させたソフトウェア企業の「フレネミー」アプローチは、互いを学びながらより競争力を高めることを可能にします。他の大企業は、ソフトウェア会社とのパートナーシップ(またはその欠落)により成功または失敗してきました。

Arasにとっての重要なポイントは、GEが設備のパフォーマンス管理に重点を置いていることを強調しておりプロダクトライフサイクルマネジメント(PLM)ビジネスへの参入には注力していないと述べたことです。これは、PLMが彼らのビジネスにとって戦略的ではないことを意味するものではなく、PLMを市場の他のプラットフォームプレイヤーに任せることを意味します。このドアは、GE Digitalの推奨PLMアプリケーションパートナーになることを熱望する誰にでも開かれています。

デジタルツインの例にはデジタルスレッドを含める必要がある

フロアを歩きプレゼンテーションに出席し、私はデジタルツインのプレゼンテーションを15回以上、デジタルスレッドについては2回だけ目にしました。プレゼンターは、デジタルツインに関する彼らの見解を伝え、実際の環境で可能性を示そうと必死でした。それらの例は、ライフサイクル全体のトレーサビリティ、別名デジタルスレッドという必要不可欠なポイントをスキップしたため、少し短いものとなっていました。

デジタルスレッドは、設備が現場で動作しているときだけでなく、製品のライフサイクル全体にわたって、すべての部門および機能のユーザーをつなげる唯一の方法として考慮する必要があります。これらの分野がつながると、デジタルツインの基盤を構築する重要な製品情報とプロセスを共有することができます。

GE Predixは、顧客が設備の基盤全体を見ることを可能にするモデルを作成し、パフォーマンスと問題を理解するためのドリルダウンを行うことで、このアプローチを補完します。これは貴重なツール/アプリケーションですが、まだデジタルツインではありません。デジタルスレッドが可能にする構成へのつながりがないためです。

 

 

 

 

結論

製品を、顧客に価値を提供する強力なパートナー・エコシステムによって補完される、集中的なデジタル・ソリューションに変換するGEの挑戦には、ポジティブな点が数多くありました。2017年がGEが敵から身を守るために社内的に結束し、アプリケーションに重点を置いた年であったら、2018年は重要なパートナーの選定、コアアプリケーション開発の実行、既存の顧客に対する価値拡大の年になるでしょう。

私が来年のプレゼンテーションに参加するとき、それがより強くなることを期待しています。Arasは、エコシステムの重要なPLMプレーヤーとしての役割を果たす候補者であり、デジタルスレッドへのユニークなアプローチを通じてデジタルツインを明確にするのに役立つと考えています。

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