デジタルツインについて(追記)

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先日の 「デジタルツインについて」の投稿記事に対してフィードバックをいただいた皆さま、ありがとうございます。

デジタルツインの基本的な特徴のいくつかについては、特に以下の点については一貫性のある合意が取れているようです。
• 個別の物理アイテムのインスタンスベースの「リフレクション」
• 領域横断的な表現(ソフトウェア、エレクトロニクス、ハードウェア)の重要性

私たちがデジタルツインについて共有する視点を形成するなかで、私は異なる企業や業界においてできる限り多くの人からアイデアや意見を聞くことが有益であると気づくようになりました。

こうした考えのもと、5月にドイツで開催された「Prostep Symposium」で、Martin Eigner教授が行ったデジタルツインのワークショップに参加しました。このワークショップには、エアバス、BOSCH、ダイムラー、フィリップス、シェフラー、ティッセンクルップ、ZFなど、デジタルツインにいち早く取り組む企業から30名以上が参加していました。

セッションは半日程度だったにもかかわらず、大変よく構成されていました。その活発なディスカッションの中で、いくつかの質問が繰り返し持ち上がりました。

デジタルツインはどのように利用されていくのか?

セッションに参加した企業の多くが、自動車、航空機、産業機器などの長寿命のシステムによる製品を取り扱っていることもあり、オペレーションをモニタリングし、メンテナンスのしやすさを向上させ、ダウンタイムを縮小する手段としてどのようにデジタルツインを利用するかについて関心が集まりました。インダストリーインターネット、インダストリー4.0、「スマートファクトリー」、そしてIoTアセットの現場保守が最優先事項であることは明らかでした。

ディスカッションがちょうど中盤に差し掛かるころ、話題はより「新たな機会/新たな収益」といったシナリオへと移っていきました。予期せぬ利用パターンを理解し、個々に特有の機能を特定し、ターゲットを明確にしたうえで製品をカスタマイズし、新たな価値を提供するために、接続された製品データをいかに活用できるか、という点です。
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Power by the Hour (航空機向けエンジン市場で普及)
• Product as a Service (機能/性能のサブスクリプション)
• 差別化された取引価格 (イメージとしてはUberの料金急騰システム)
• 利用ベースの課金、あるいは利用タイプごとの支払い
• アプリ内/製品内での購入機能 (漸進的な機能提供もしくは性能強化)

上記はまさにこのセッションでディスカッションされたビジネスモデルです。人工知能(AI)のパイプを通じて送り込まれるデータという新たな燃料によって、ビジネスモデルの変数は無数になっています。

デジタルツインにはどのような情報があるのでしょうか?

これは興味深い質問でした。簡単に答えてしまえば「すべて」ということになるのですが、この回答は新たな取り組みを始めている人にすぐに否定されました。

将来的に「すべて」(もしくは私たちが手に入れられるだけのもの)が正しい答えとして広がっていくのではと考えています。というのも、デジタルツインの洗練さが増し、ストレージのコストが下がり続けるからです。しかし現時点では、多くの組織にとってデジタルツインの旅は始まったばかりであり、実用主義が主導権を握っています。

ライフサイクルにわたるデジタルツインの進化のコンセプトについては、Eigner教授が背景として説明しました。ここで重要なのは、異なる情報が異なる段階で異なる目的のために関連しており、必要であるということです。
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• 体系化された情報 vs 一律の情報?
• 包括的で深い vs 高レベルのサブセット?
• 総称・仮想モデル vs インスタンスベース、プロダクトごとのモデル? 等々、、

誰もが繰り返し同じ結論に至ります。つまり、ビジネスモデル計画はユースケースを決定づけ、ユースケースが必要な情報一式を左右する。言い換えれば、皆さんの会社が価値を創出し利益を得るためにどのように計画を立てるかが、皆さんが必要とするデジタルツインの情報のタイプを決めることになるのです。

また、会場を二分するような興味深いディスカッションが最後にありました。
センサーから戻ってくる時系列のデータは、
• デジタルツインの一部なのか?(製品構成に加えて)
• あるいは、むしろ物理的事象の「バイタルサイン」のようなもので、デジタルツインの製品構成に照らして解釈され、分析されるものか?
これについて明確に意見が一致することはありませんでした。さまざまな意見が出て、何時間もディスカッションは尽きませんでした。

皆さんはどうのように考えますか? デジタルツインについて一点の曇りもない明瞭な考えをお持ちですか? あるいは、皆さんが到達した結論それぞれに37個の新たな疑問が出てきますか?

 

 

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