今週のテクニカルTips: PLMの中のPDM

当ブログではPLMシステムで実現可能な事を中心に投稿していますが、多くの企業にとって自動化の第一歩は、CADデータの管理です。これはPDMの機能です。この事実を念頭に置き、Aras PLMには高品質のPDM機能をPLMシステムに埋め込んでいます。そのためCADデータの効率的な管理だけでなく、品質・プロセス向上に向けたビジネス全体への情報共有が可能となります。

ArasのPDMは、パッケージ化されたカスタム統合開発に向けた、オープンで中立的なCAD環境であるAras CAD Integration Platformをベースとしています。これはCADコネクターのパートナーがコネクター製品の基礎として使用したり、お客様やパートナーがカスタムPDMソリューションを開発するために使用したりしています。

PDMとしてArasのユーザーに競争優位を与える、CAD Integration Platformの重要なコンポーネントを以下でご紹介します。

CADドキュメント、アイテムタイプ

最も効率的な方法でCADデータを管理するために徹底的に設計されたアイテムタイプというCADドキュメントが全ての開始点です。過去にPDMシステムのスピードに満足されているCADエンジニアにお会いした事はありませんし、効率性は重要な問題です。CADドキュメントは通常のドキュメントとは大きく異なります。CADドキュメント、アイテムタイプの重要な要素は以下の通りです。

  • CAD 構造 – CADドキュメントはCADアセンブリの管理に使用されるため、構造を作成する事ができる必要があります。CAD構造のリレーションシップは1つ違いを除いて、ほぼパーツBOMと同様に機能します。”Float”では無く”Hard Fixed”として定義される事がその1つの違いです。これはこのモデルがCAD格納された履歴を保持するためです。下位レベルが”Float”として定義されると、その履歴を失ってしまうのです。ただしStructure Extraction Methodsを使えば、必要に応じて”Float”構造も展開することができます。

 

  • ファイル管理 – CADドキュメントは主にCADコネクターを伴う自動化を通して使用されるため、ファイルハンドリングの導入は一般的なCADファイルリレーションシップでは無く、アイテムタイプのプロパティを使用した特別な方法で行っています。デフォルトでは”native_file” と “viewable_file”が存在しますが、交換ファイルなど他のファイルプロパティを追加して拡張することも可能です。プロパティとしてファイルを管理することで、操作を簡素化し、パフォーマンスを改善し、Webクライアントのリレーションシップから直接ファイルを読むことが可能となります。

 

  • パーツCAD リレーションシップ – CADコネクターは、CADドキュメントをパーツにアサインしたり(番号付けも実施)、CADドキュメント構造に基づいてパーツBOMの更新を自動化したりします。バージョン特有のリンクに加えて、バージョンに依存しない、CADドキュメントとパーツ間のアサインを支援する特別なロジックを、パーツCADリレーションシップに追加しています。

 

  • 変更影響アイテム – CADドキュメントはパーツとの連携に使用される事が多い一方で、本来のPDMをサポートするにはスタンドアローンとして機能できる必要があります。他社と異なり、ArasのCADドキュメントは手動や変更オーダーにより、パーツと同様のペースで改定可能です。そのため、真にCADベースの、もしくはCADとパーツ両者を含む変更プロセスを導入できます。

 

展開メソッドの構成

CADドキュメントの構造は益々大きく複雑になってきているため、それらの構造から迅速に情報を抽出できることが重要です。Arasには、このタスク専用である、巨大なCAD構造に最適化された3つのAMLベースのメソッドコールを用意しています。

  • PE_GetResolvedStructure – あるCAD ドキュメントの構造内の全てのCADドキュメントを、3つの分類に従って返します: 保存済み(デフォルトの固定構造)、最新リリース、進行中(主に最新の進行中構造を返す際に使用)
  • PE_GetResolvedParents -あるCADドキュメントの親CADドキュメントを「逆展開」し、3つの分類に従って返します。
  • PE_GetRelatedParts – あるCADドキュメントに関連する全てのパーツアイテムを、バージョン特有もしくは、バージョン依存の無い特別なアサインメントロジックを使用して返します。

 

ファイル管理API

PDMには、品質及びファイルサイズの観点から高いパフォーマンスを発揮するファイル管理が必要です。Arasは、ファイルサーバーからのアップロード及びダウンロードにおけるCADファイル転送を管理するため、世界クラスのAPIを2つ開発しました。

  • CheckinManager – Arasファイルvaultへのマルチスレッドでのファイルアップロードを、同期又は非同期モードで提供します。アップロードされるファイルが含まれる必要アイテムのロック機能を特定する、コンフリクト検出も含まれます。
  • CheckoutManager – Arasファイルvaultからのマルチスレッドでのファイルダウンロードを、同期又は非同期モードで提供します。

これらのAPIコールはAras分散ファイルvaultとシームレスに連携し、LAN及びWAN環境における、CADデータ管理の最高のファイルパフォーマンスを提供します。

CADファイル管理についてもっと学びたい方は、Aras ソリューションをご覧ください。

CADデータ管理の準備が整ったら、Aras Innovatorで実現可能なその他のソリューションについてもご確認ください。

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