そのライセンス費用高すぎないか?④

◆忘れてはいけない共通の検討ポイント

選定に際し両方のビジネスモデルに共通して言えることは、システムの評価の際に機能として「何がある」のかではなく、機能を使って「何をする」のかを明確にすることです。

よく、ソフトウエアの選択時に各ソフトウエアの機能を比較していますが、多くの場合、この比較表は意味がありません。

なぜならライセンス販売されているシステムの場合は自分たちが実際に触って比較することが出きていませんし、たとえ無償で入手できても、それぞれのソフトウエアを使いこなさないと十分な比較が出きないからです。

その為ソフトウエアベンダーに比較表をつくってもらうのですが、この時に提出される比較表はそれぞれ粒度が全く異なるため、あまり意味を持ちません。ちょうど長さを比較するのにメートル法とヤード法で比較しているのと同じです。

一番良いシステムの選択方法は、まず使ってみることです。

今日ではオープンソースモデルはもちろんのこと、クラウドサービスでも一定の無料評価期間を設けています。

もちろんライセンス販売されているものでも、一定期間無償で評価させてもらえるものも有ります。

これらを使って自分自身の手でプロトタイプを作成することをお進めします。

ソフトウエアにはそれぞれ個性があるので、オペレーションなどはシステムによって異なります。

しかし、ソフトウエアには業務モデルをテンプレート化して実装されているため、自分たちが実現したい業務モデルが明確になっていれば、ソフトウエアの操作に関する個体差はそれほど問題にはなりません。

システムの使い方がイメージできない場合は、それを使った業務の実現イメージがまだ固まっていない事が多いため、一度冷静になることが必要です。

もちろんライセンス販売されているシステムを否定するわけでは有りません。

しかし、昨今の厳し経済状況を鑑みても、システム構築時のリスクをできるだけ減らすことを考えなければいけません。Linked Inなどを見ても今回のようなテーマが活発に議論されていますし、欧米各国の人たちはこのような新しビジネスモデルでも積極的に採用し、如何に自社の競争力アップに役に立つかをトライしています。

 

最近ではフリーから収益を上げ企業活動につなげているビジネスモデルをフリーミアムと呼ばれ始めています。

フリーミアムの言葉の意味は、フリー(Free)とプレミアム(Premiun)を合わせた造語で、フリー(無料)で提供されるものと、プレミアム(有償)のものをうまく融合して収益を成り立たせているビジネスモデルです。

昔は無料で手に入るものは多くの場合、有料のものより劣っていました。

しかし、ソフトウエアなどは再生産のためのコストが実質ゼロにすることができるため、今日では無料で提供されるソフトウエアが必ずしも有料のものより機能が劣っているとは言えなくなってきました。

フリーミアムという言葉はベンチャーキャピタリストのフレッド・ウイルソン氏の造語ですが、日本でもクリス・アンダーソン氏の「フリー」という書籍が出版され瞬く間にベストセラーとなりました。

クリス・アンダーソン氏とはあのロングテールを世に広めた人でもあります。

フリーミアムビジネスモデルは製品の再生産コストが限りなくゼロに近くなるビジネスモデルを確立した企業がサービスを提供しています。

このようなビジネスモデルをうまく活用することで、コストを抑えつつプロジェクト成功の確立を高めていくことも可能です。

ライセンスソフトウエア、クラウドサービス及びオープンソース、どれを選ぶかはその時の状況で異なります。

-久次 昌彦-

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