製品開発支援システムの仕組み:「みつける」 - 影響度を見つける

変更作業の影響度を見極め、業務を効率化していくポイントとして”差分をみつける”という点と”影響度を見つける”という2点を紹介しました。

ここではその”影響度を見つける”というポイントについて説明していきたいと思います。

一般的なデータベースで情報を管理しているシステムでは、そのデータ内容が変更されることによる影響度を把握するためには別途プログラムを用意して特定のロジックを組む必要が出来ています。

PLMシステムはデータとデータをリレーションで関連付けて管理されているので、データの影響範囲を把握するときはそのリレーションを逆展開してあげれば必ず元のソース情報を見つけることが出来ます。

このようにPLMシステムではリレーションを使って簡単に変更内容の影響を把握できるようにデータが管理されているため、設計変更プロセスをPLMシステムを使ってシステム化することで大きく業務効率を改善することが出来ます。

たとえば、設計変更票をPLMシステムを使って起票する例を具体例で説明したいと思います。

設計変更票を登録する時、必ず変更対象となる品目かドキュメントも合わせて登録します。

ここで登録された品目には必ず親に当たる親部品や製品、商品がつながっています。

構成管理の方法によっては製品として実現する機能を表わす部位情報などがつながっている場合もあります。

PLMシステムを使って設計変更管理を行うことで、対象の品目を登録すると同時に簡単に当該品目の上位の品目情報を特定して影響度を即座に作業者に知らせることが出来、設計変更作業で一番時間のかかる影響度の調査時間をほぼ無くすことも可能です。

リレーションを使って影響度を簡単に見つけるようにする場合、注意しないといけないのがリレーションが正しくソース情報に紐づいているかという点に気をつける必要があります。

品番が同じでも親品目と子品目の関係が世代やリビジョンによっては互換性が無いことがあります。

親品目の特定の世代までは子部品との互換性があったけど、同じ品番で運用していても親品目のリビジョンが上がったとたん子部品との互換性が無くなってしまうといったことが良くあります。

このようなリレーションの振る舞いを簡単に定義できることもPLMシステムを使って設計変更管理をしていく時の重要なポイントとなります。

データの関係性をたどって影響度を把握できるようになるということは設計変更だけでなく、サプライチェーンのトレーサビリティーの実現にもつながります。

トレーサビリティシステムなどもなかなか投資判断が難しいシステムですが、サプライチェーンのデータとPLMシステムで管理されているデータを連携して関係づけておくだけで、PLMシステムが持つ影響度を見つける機能を使ってトレーサビリティシステムを実現していくことも可能です。

-久次 昌彦-

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