製品開発支援システムの仕組み:「みつける」 - 差分で見つける

設計変更管理を始めとする製品開発プロセスでは、繰り返し作業が頻繁に発生します。

製品開発作業の改善は、この繰り返し作業をいかに効率化するかということだと思います。

どのような作業でもそうですが、基本作業から詳細作業に移り、実際に実行するまでのプロセスをシーケンシャル(順次)に行っている分にはそれほどミスも無く比較的効率良く業務を運用することが出来ます。

しかし、一度変更が発生して、前工程に作業が戻ると、とたんに作業の効率が落ちてきます。

製品開発業務では、見つかった不具合をそのまま放置するわけにはいきません。

しかるべき設計変更手続きを踏んで、問題を無くしていくことが望まれます。

このような変更による繰り返し作業を効率化するためにはどのような仕掛けが必要でしょうか?

変更作業で一番時間がかかるのが、変更された内容の影響度の把握です。

影響度を把握する場合、”関係するものは何か?”ということと”何が変わったか?”ということを見極めるのに時間がかかってしまいます。

>このような変更された内容の把握を見極める変更点・変化点の把握が簡単にできるようにすることで、設計変更などの繰り返し作業の効率をアップさせることが出来ます。

変更点・変化点の把握をする仕掛けとしては作業の前と後のデータの差分を簡単に把握できるようにすることです。

変更前と変更後のデータで何がどの様に変わったのかを簡単に見つけれるようにすれば良いわけで、このようなDiffの仕組みはITを使えば簡単に実現することが出来ます。

良くPLMシステムを導入してパーツ情報やドキュメント情報を管理しているけど、従来の紙の運用と効率面ではあまり変わらず、かえってシステムの操作を覚えなければならない分効率が落ちたという声を聞きます。

これなどはPLMシステムを単にデータの蓄積ツールとして使っているだけなのであまりシステム化のメリットを享受できていない例だと思います。

紙での運用では変更点・変化点などの把握をするのに時間がかかってしまいますが、PLMシステムを使えばパーツマスタやドキュメントマスタなどのデータの追加・変更・削除の情報を簡単に把握できるよになり、作業者は本質的な作業に集中することが出来るようにます。

PLMシステムの場合、差分情報としてはデータベースで管理されているテキストデータだけでなく、部品表などの構成データの差分なども把握できるようにしておく必要があります。

また、変更点・変化点を見つけやすくするためにはそれぞれのデータを世代管理しておく必要があります。

リビジョン、バージョン、世代、改定履歴などの世代管理のルールは企業によって異なります。

このような世代管理のルールをできるだけ自社の運用ルールに合わせれるシステムであるべきです。

世代管理のルールは企業に根付いている文化でもあるので、このルールをシステムの仕様に合わせてしまうということは、かなり大がかりな業務ルールの変更となります。

-久次 昌彦-

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