製品開発支援システムの仕組み:「しらせる」 - 作業の進捗を知らせる

PLMシステムを使って”しらせる”という仕掛けをいろいろご紹介していますが、知らせるというアクションを単体で実現してもあまり効果が無く、業務フローの中で情報を共有したり作業につなげるきっかけとして、“知らせる”機能を実現していく必要があります。

業務の中に知らせる仕掛けを組み込むうえで、次の4つのポイントに気をつけてシステム化の設計をしていくとよいでしょう。

  • データの状態
  • 他人の作業状況(進捗状況)を知らせる
  • 自分の負荷状況を知らせる
  • 作業の完了(成果物)を知らせる
  • データの状態

PLMシステムで管理しているデータには、必ず作成開始や作成中及び完了といったステータスがあり、これの管理をデータのライフサイクル管理と呼びます。

作業中の成果物を共有してもすぐに内容が変更される可能性があるので、多くの場合は成果物が完成するのを受けて次の作業に活用していきます。

このような単純なステータスの管理であれば何も大がかりな仕掛けを作る必要もないですが、製品開発業務の場合、完成した成果物をレビューしたり差し戻したり、または変更した内容が他の成果物に影響することも多々あります。

このような繰り返し作業の多い製品開発業務では、レビュー結果や差し戻された内容、設計変更による影響などを即座に関係者に知らせることでスムーズな情報共有とコラボレーションを実現することが出来ます。

  • 前の作業状況(進捗状況)を知らせる

異なる部門や離れた場所と共同で作業を進める時、相手の作業の進捗を確認するにはそれなりの時間と手間がかかります。

しかし、相手の作業進捗がわかることで、自分の作業の準備を進めたり事前検討を始めたるすることで、自分の作業を効率的に進めることが出来るようになるだけでなく、異なる役割の視点で成果物の内容にフィードバックすることもできます。

関連する作業の進捗を共有することは、製品開発期間の短縮だけでなく、品質向上にも大きく寄与します。

成果物のデータのライフサイクルを通してステータスを管理できるようにすることで、関係者と簡単に作業の進捗の共有ができます。

このような仕掛けを作るにはITの力を活用するのが一番手っ取り早いですね。

  • 自分の負荷状況を知らせる

成果物の進捗を関係者に知らせ情報を共有するだけでなく、自分の作業進捗や負荷状況を共有できるようにすることで、プロジェクト全体の作業状況を共有でいるようになり最適なリソース配置や適切な計画の見直しをするベースが出来上がります。

PLMシステムにはプロジェクト管理やQMSの機能が備わっているだけでなくユーザの管理もできるため、モノの進捗管理だけでなくヒトの進捗管理も可能となります。モノとヒトの管理ができるようになることで、カネとしても換算することが可能となり、製品開発業務のヒト・モノ・カネ管理を実現することが可能となります。

  • 作業の完了(成果物)を知らせる

知らせる仕掛けはメールやワークフローを使った通知機能だけではありません。

プロジェクトとして割り当てられた作業の成果物を作業者が登録したら、自動的にアクティビティの成果物として集約されたり、設計変更を実施した場合、対象となるパーツに設計変更が行われていることを確認できるようにすることも知らせる機能の一つで、PLMシステムを使えばこのような機能を簡単に実現できるのは、データとデータをリレーションで関連づけて管理するといった仕組みを持っているからです。

このように、データを関連付けて登録しておくことで過去に実施した内容を簡単確認することも可能となり、これら一連のデータは将来のノウハウとして蓄積され活用されていくことになります。

-久次 昌彦-

Aras PLMの詳細・ダウンロードはこちらから
Aras_Logo_2013
広告