製品開発支援システムの仕組み:「つなげる」 - 既存システムをつなげる

“つなげる”の話の最後に、他システムとの連携について触れてみたいと思います。

PLMシステムが管理する製品開発ライフサイクルプロセスは、会社の中の様々な部門や活動をつなげる必要があります。

よってPLMシステムは様々な業務をつなげるバックボーンとなるわけですが、製品開発ライフサイクルにかかわる全ての業務のデータを一元管理するというのとは少し異なります。

各部門には各業務で使いやすいようにカスタマイズしたシステムがすでに構築されており、全ての業務を一つのシステムでカバーするより、業務に特化したシステムを使った方が部門のシステムとしては効率的です。

なぜなら部門が違うと要求事項も異なるため、目的は同じでも相反する要求を実現しなければならなくなり、一つのシステムで全ての要件を実現しようとすると、おのずとシステムの実現機能を妥協しなければならなくなります。

では複数の部門をまたぐPLMシステムとして、業務をつなげるバックボーンとして実現するためにはどのようにしていくべきでしょうか。

一つの方向性としては、PLMシステム構築を計画するタイミングで製品開発業務プロセスを定義し、製品開発業務が効率化するプロセスはPLMシステムに仕様をあわせ、関連部門にある製品開発業務に必要なデータは、それぞれ業務に特化しているシステムから随時取得する方向でシステムアーキティクチャを設計することです。何でもかんでもPLMシステムで実現するのではなく、うまく既存システムと共存させることで、業務プロセスの変化に柔軟に対応できるシステムとすることが可能となります。また合わせてシステム構築の時間やコストを削減することもできます。

そのため、PLMシステムとして要求されることは、他システムとの連携を前提としたアーキティクチャとなっていることが望まれます。

今日の多くのエンタープライズソフトウエアでは、SOAPやXML,Httpなど、異なるシステム間を連携するための共通のアーキティクチャが標準機能として採用されてきています。

アプリケーション独自の方法でなく、業界で多くのシステムが採用している機能やテクノロジーを使ってシステム間の連携を実現する元することで、システムに縛られることなく様々なシステムと連携させることが可能になります。

また、いろいろなシステムと連携していくと、システムを提供しているベンダーが想定していない問題に出くわすことも多々あります。

このような場合にアプリケーションベンダーに自社の要求を突き付けてもベンダー側はベンダー側の都合で優先順位をつけられてしまい、なかなか対応してくればい場面も多々あります。

よってPLMシステムを製品開発業務プロセスのバックボーンとして採用する場合は、できるだけ自分たちの都合に合わせられる情報が公開されているものを選択することが良いでしょう。

最後に忘れてはならない点としては、自分たちの知っている技術でシステム開発が出来ることもシステム開発の基幹とコストを削減するという点では重要なポイントといえます。

-久次 昌彦-

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